最近は畳に布団を敷く生活様式だけでなくマットレスを愛用する人口も多いのでたくさんのマットレスブランドが出現していますね。
ただ分厚く高価なマットレスだけでなく睡眠の質を上げる目的や腰痛の緩和目的など個々に多様なニーズに合わせたマットレスが求められています。
今や人の数だけマットレスの好みが分かれているといっても過言ではないでしょう。
そんな中、実際にマットレスの市場規模というと現在どれくらいになっているのでしょうか。
お店での販売だけでなくネットショッピングでもマットレスがたくさん売られていますが、店舗とネットとではどちらがたくさん売られているのでしょう。
そこで今回は
『マットレス市場規模はどのくらい!ネットと店舗はどちらが多い?』
について注目してみました。
マットレス市場規模はどのくらい?
◇世界のマットレス市場規模は約3,000億円!今後も市場成長の兆し
マットレスが世界でどれくらいの市場を持っているかというと2019年の評価でなんと約3,000億円もあります。
先進国でのこだわりの高品質マットレス選びだけでなく新興国における多様なマットレスニーズが拡大してきていることもこの市場規模に結び付きます。
また日本国内の寝具市場(枕やリネン類も含む)でいうと「ふとんの西川」の分析によればここ数年は約1兆2000億円となっていますよ。
枕と同様にマットレスも個人が自分の体やライフスタイルに合ったものを高価でも購入していく傾向がありますね。
日本は先進国の中でも睡眠時間がかなり少ないこともありマットレスには快眠や短時間で質の高い眠りを実現してくれる物が人気となっています。
このニーズに注目し各寝具メーカーは睡眠と寝具の関係を研究し開発ラッシュとなっていますしアスリートとコラボした商品も目立ちます。
日本の睡眠の質を上げるマットレスへの関心の高さからコアラマットレスなどの海外マットレスブランドも日本の市場に参入して成功しています。
現在はほぼ横ばいの国内マットレス市場ですが、高齢社会となっている日本では高齢者からもマットレスへのニーズの高まりは右肩上がりですね。
75歳以上の人口は2025年頃に約750万人、2030年には2,200万人にも達すると見込まれます。
布団が好きな日本人といえども足腰に不自由が出てくる年齢の方はベッドでの生活を好まれますし介護ベッド用マットレスの需要も増えていくはずです。
マットレスは10年くらいで経年劣化する消耗品ではありますが、買い替え時には睡眠の質にこだわって高品質な物を選ぶ方がかなり多くなっていますね。
今後ますますマットレスの市場規模は拡大し、合わせてマットレスに求める素材や機能性の多様化も進んでいくものと考えられます。
マットレス市場規模はネットと店舗ではどちらが多い?
◇消費者目線ではネット市場の方がたくさんの商品を目にすることができる!
ネットと店舗での販売数について具体的な数値は把握するのが難しいですが、例えばamazonで「マットレス」と検索すると50,000件以上ヒットします。
また楽天市場でマットレスの検索を行うと約75万件もの商品がヒットします。
もちろんカバーなど関連寝具もこのワードでヒットしているはずなのでこのすべてがマットレスとは言えないでしょうが膨大な販売量ですよね。
近年マットレスの素材に金属製スプリングを使用せずコンパクトに圧縮して配送できるマットレスも増えておりネット販売も増加しています。
大手家具量販店や有名寝具ブランドの多くもオンラインショップを持ち店舗にあるのと同じマットレスをネットで便利に買い物することが可能です。
ネットショッピングでネックになるはずの「実物を触って買えない」点も返品保証期間を設けることで消費者が通販で感じるハードルを下げていますよ。
全国のデパートやショッピングモールに店舗を置く寝具ブランドも多いですが、店舗ですと置ける商品数にどうしても限りが生じてしまいます。
その点でネットの方が消費者の探せるマットレス数はかなり多くなると言えますね。
また近くに取り扱い店舗がない方にとってネット通販は頼もしいツールとなっています。
オンライン販売に特化したマットレスブランドもあり、この場合は人件費や店舗運営費を抑えた分価格を安く高品質な商品を実現していますよ。
実物をしっかり確かめたい方や特定のブランドにこだわってアドバイスなども直接受けたい方には店舗販売は今後も人気でしょう。
しかしアメリカでもオンライン販売を行うマットレスブランドがどんどん台頭してきている現象も見られます。
ネット販売の弱点である「品質を直接触れて確認できない点」さえも補償によってカバーできているブランドは今後もオンライン市場で伸びるはずです。
ファッション業界と同様にマットレス市場も今後はネット販売やレンタルなどが販売数を伸ばすカギとなりそうですね。
まとめとして
マットレス市場は国内ブランドのみならず日本の睡眠負債への注目度の高まりとともに海外からの参入も増えてきています。
個人の多様なマットレスへのニーズ、高齢社会からのニーズも合わせて今後もマットレス市場は拡大していくことでしょう。
便利なネット販売に老舗寝具ブランド各社も力を入れており、商品をより消費者の目に届けやすい販路拡大が行われています。
一人一人のマットレスに求めるニーズの多様化に対応していけるブランドがこの先のマットレス市場で生き残っていけると言えますね。