気温が下がる秋頃から冬にかけては、朝起きる時もなかなか目が覚めなくて、布団から出るのに苦労するという人もいるでしょう。
なんでこんなに冬は眠たくなってしまうのでしょうか。
休みの日なら二度寝もいいけど、平日は冬でもきっちり起きられないと困りますね。
冬の睡眠は長くなる傾向があるの?
あまり日中に眠くなりすぎないように、朝も寝坊せずスッキリ起きられるように、快適な睡眠をとれる対策や方法を知りたい!
そこで今回は
『冬の睡眠は長くなる?理由や快適な睡眠と対策方法を紹介!』
についてお伝えします。
冬の睡眠は長く理由は?
◇冬は日が短くなり体内ホルモン量が変化し睡眠時間が長くなる!
冬は暖かい季節と違って、いつもの睡眠時間では寝た気がせず、だらだらと朝起きられないというケースが増えます。
なぜ季節によってそのように睡眠時間に変化が起きるのでしょうか。
そもそも睡眠のメカニズムは
①朝日の光を感知して脳でセロトニンというホルモンが合成され覚醒する
②日中活動する
③夜になるとセロトニンがメラトニンという睡眠ホルモンに合成され、深部体温を下げて深い睡眠に導く
という仕組みになっています。
しかし冬は一年のなかでも日光が出ている時間が短く、光の量も弱いですね。
この影響で、朝の日の光をしっかりあびられなくてセロトニンが出にくく、目が覚めづらくなるんですね。
日中セロトニンがしっかり出ないので、それをもとにつくられるメラトニンも少なくなり、夜も深い睡眠が得られず「よく眠れた」感じがしないんです。
だから冬は「いつまで寝ても満足に寝た気がしない」と感じるんですね。
その結果、冬の睡眠はメリハリのない長い眠りになってしまいます。
冬になかなか起きられないというのは、どうやら個人の甘えや怠慢ではなさそうですね。
しかし体内時計の都合でそうなるとはいえ、社会人や学生なら冬もいつもどおりシャキッと起きられないと困ります。
冬の快適な睡眠と対策方法を紹介!
◇ぬるめのお湯で入浴、体に合った寝具選びで快適な睡眠に
では冬でも満足感のある快適な睡眠を得るために、どんな対策をとればいいのか紹介します!
<冬の快適な睡眠のための対策方法>
①寝室の温度に注意!
フランスベッド株式会社によると、
・冬の快眠できる寝室の温度は約10℃。
(夏は約28℃。)
・最適なエアコンの設定温度は16~19℃
となっています。
更に室温以外に、布団の中の温度は33℃前後が快眠のためにベストと言われます。
またエアコンをつけると部屋が乾燥してしまうので、加湿器などで湿度は50~60%くらいに保つといいですね。
寝る少し前にはエアコンや加湿器をつけ、寝室環境を整えておくと、入眠もスムーズですよ。
②ぬるめのお湯で入浴する
冬は手足が一度冷えると、なかなか暖まらず、冷えた体のままでは寝付きも悪くなるので、寝る前には入浴しましょう。
しかし熱めのお湯でお風呂に入ると目が覚めてしまって、かえって寝つきが悪くなります。
夜の入浴は38℃くらいのややぬるめのお湯で、体に負担のないよう30分未満くらいの時間であたたまり心身をリラックスさせましょう。
③保温性や吸湿性のある、体に合った寝具で快眠に!
快眠のためには体に合う寝具を選ぶことも大切です。
体が大きかったり重たい人は、腰が沈まないやや硬めのマットレスにしたり、反対に体が軽い人や女性は硬すぎないマットレスにしたり。
体に合った寝具は、寝返りがしやすく無駄な力が体にかからないので途中で目が覚めることや体に痛みを感じて眠りが浅くなることを防ぎます。
また冬は特に吸湿性や保温性の高い寝具を使うと、体温の暖かさが逃げず、蒸れにくくもあり快適です。
冬の寝具は冬用でしっかり揃えた方が、快眠でき体調も維持できますよ。
④朝日の光が入るカーテンにする
良い眠りの為には、冬の弱い朝の光もしっかり目に届ける必要があります。
これによりセロトニンが分泌され、体内時計が整って、夜のメラトニン生成が進んで睡眠を導いてくれることになります。
分厚いカーテンなら寝る前に少し隙間を開けておく、陽の光が届きやすいカーテンを使うといったことが大切です。
まとめとして
冬は日が短くなることでホルモン量に変化があり、短く深い睡眠をとりにくくなります。
冬でも快適な寝具を使い、寝室の温度や夜の入浴の仕方に気を付ければ、朝スッキリと目覚めることができますよ。
「朝がつらい」とあきらめず、自分に合った冬の寝具を探してみてくださいね。