最近は眠りの質にこだわる人が多く、マットレスも様々なタイプが販売されています。
そんなマットレス市場でよく目にするのが「体圧分散」という言葉。
自社のマットレスの優れた点として挙げられることの多いこの「体圧分散」とはどういう意味なのでしょうね。
体圧分散が良いと具体的にどういった効果があるの?
腰痛がある人にとっても体圧分散が良い方がメリットも大きい?
良眠できるマットレスをゲットできるよう詳しく知っておきたいところですね。
そこで今回の記事では、マットレス選びに悩んでいる方なら誰もが気になる
『マットレスの体圧分散とは?効果や腰痛対策になる!』
について注目してみました。
マットレスの体圧分散とは?
◇体圧が体の一部ばかりに偏り痛みを起こさないよう分散させること!
マットレスに寝た時に問題となるのが、体の一部分に負担がかかりゆがみや痛みを生じることです。
マットレスは種類によって体の沈み込み具合や体を押し上げる反発力が違い、これが体に合わないと毎晩体の一部分に負荷がかかることが続きます。
すると寝ていても筋肉を休ませることができずむしろ痛みで寝返りが必要以上に増えたり体が沈み込みすぎて寝返りが打てず更に負荷がかかりますね。
介護現場で寝たきりの人の体が痛くなりやすいのは上半身(頭・肩・背中)、お尻、かかとですから出っ張っている部分に負荷がかかりやすいということです。
こうした状態を改善するために大事になってくるのが体圧分散という考えです。
体圧分散を重視したマットレスは、体重が体の一部にばかりかかるのを防ぐために体圧をマットレスにバランスよく分散させてくれますよ。
一部分だけにかかる圧力を体全体に小さく分散させることで負担を軽減するマットレスですね。
その結果、肩こりや背中の痛み、腰痛が起きにくいのです。
体圧分散のマットレスタイプにも種類があるのでご紹介しましょう。
① ポケットコイルマットレス
小さなコイル状のバネが1つずつ袋に入って連結せず密集して詰められているので体に合わせて「面」ではなく独立した「点」で支えて体圧を分散します。
コイルの数が多いほど分散力も高くなりますが、通気性が課題です。
② 低反発マットレス
低反発マットレスとは手で上から抑えると沈み、離すとゆっくり形状が戻る柔らかめのマットレスです。
体圧のかかる部分はゆっくり沈み、マットレスが体を押し上げる力は弱く全身にマットレスがフィットするので体圧を分散できます。
包み込まれるような感触ですが、柔らかすぎると寝返りが打ちにくい・体の重い人だと体が沈みすぎる場合がありますよ。
③ 高反発マットレス
高反発マットレスとは上から押したときに強く反発力がかかり早く元の形に戻るマットレスです。
やや硬めのマットレスで体があまり沈み込まず寝返りが打ちやすい為、体の一部に負荷が掛かり続けたり体が沈み込んで寝姿勢が歪むリスクが少ないです。
特に体の大きい人や重い人には硬めの高反発マットレスが体への負担を少なくできますが、女性や体重の軽い人には硬すぎると感じる方もいますね。
それぞれメリット・デメリットもありますし体格によっても相性がありますから、自分に合う体圧分散マットレスを選びましょう。
マットレスの体圧分散の効果や腰痛対策になる?
◇体圧分散に優れていると寝姿勢が崩れず腰痛になりにくい
体圧分散に優れたマットレスの場合、具体的に体にはどう効果が現れるのでしょう。
体圧分散タイプのマットレスを使用した場合に得られる効果として
- 腰や背中などに痛みを感じていたのが改善した
- 寝返りがしやすくなり寝起きに体の痛みがなくなった
- 姿勢のゆがみから腰痛があったが姿勢に無理がなく痛みが減った
といった例があります。
体圧分散の効果が高いマットレスに寝ると寝姿勢が崩れにくく腰に負担が集中することが少ないので腰痛予防になるんですね。
特に既に腰痛持ちの方にとって体圧分散性は必須のスペックになっていますよ。
もしも今お使いのマットレスでは朝起きた時に体のどこかにいつも痛みを感じるというようなら、体圧分散マットレスを検討してみるといいですね。
まとめとして
体圧分散マットレスといっても、メーカーによってどれぐらい体圧が分散されるかバランスが違います。
できるだけ実際に店舗で寝返りしやすさや体が沈みすぎないかを確認し、背骨や腰のラインが横から見てまっすぐに近くなる物がおススメです。
ただし店舗で商品を触って確認できないブランドであれば万一体に合わない場合に返品できる制度が整っている商品を探すのもいいですよ。
自分に合った体圧分散マットレスを探してみて下さいね。